スポーツ俳句~17文字で旬のスポーツを味わう!~ -95ページ目

成田夢露

成田夢露 氷のパイプ 舞ひにけり   

 季語は「氷」で、冬。

韓国で開催されたスノーボードのワールドカップ・ハーフパイプ女子第1戦で、17歳の成田夢露選手が初優勝しました。
 それにしても、「成田夢露(なりためろ)」という名前自体、絵になりますね。
 

原田雅彦

雪原の 中を変わらぬ 笑顔かな

 季語は「雪原」で、冬。

 第60回国民体育大会冬季スキー競技会最終日は25日、岩手県安代町で行われ、ジャンプ成年男子で、長野五輪団体金メダルの原田雅彦選手が優勝しました。これで大会3連覇とのことです。

 さすがに年齢のせいか、世界レベルからは遠くなってきましたが、国内で人気者の原田選手が活躍し続けることにより、子どもたちがジャンプに興味を持ち、次代の芽を育てる効果があると思います。変わらぬ笑顔で、まだまだ頑張ってください、原田選手!

藍ちゃん2日目

ギャラリーの 熱気を連れて 歩きけり

 季語は「熱気」で、夏。

 オーストラリアで開催されているANZレディース・マスターズの第2ラウンドで、宮里藍選手が5バーディー、1ボギーの68とスコアを伸ばし、通算13アンダーの131で、2位との差を4打に広げて単独首位を守りました。
 それにしても、報道陣やギャラリーの多いこと。見られていることがプレッシャーにならず、逆にエネルギーに変える力が彼女にはあるのでしょう。残り二日間、首位を走り続けてほしいものですね。

藍ちゃん初日

青芝に 綺麗に通る パットかな

 季語は「青芝」で、夏。南半球のオーストラリアは夏です。

 オーストラリアのゴールドコーストで開催されているANZレディースマスターズ初日で、宮里藍選手が9アンダー、63で単独首位に立ちました。ボギーなしの9バーディーで、コースレコードタイの好スコアだとのこと。特にパットが素晴らしかったですね。

 北田瑠衣選手とのペアで優勝した南アフリカでのW杯から転戦し、今年2試合目の出場でこの成績、本当にスゴイですね。優勝を期待しましょう!

赤イチロー

春近し 赤イチローは 飛躍せん

 季語は「春近し」で、冬。

 プロ6年目の広島・末永真史外野手が23日の特打ちで、166スイング中92スイングが安打性の当たりだったとのこと。また、これまでの紅白戦4試合でも14打数7安打と、今シーズンの活躍を予感させる活躍ぶりです。

 俊足、巧打の背番号51、去年の「赤ゴジラ」に続き、大きく飛躍してほしいですね。

頑張れ、二子山親方!

粘り腰 発揮されたし 春隣

 季語は「春隣(はるとなり)」で、冬。

大相撲の二子山親方が「口腔(こうくう)底がん」で闘病中であることを息子の貴乃花親方が公表しました。現役時代は小柄ながら強靭な足腰で名大関と呼ばれ、師匠としては史上初の兄弟横綱若貴を育てた二子山親方、何とかよくなっていただきたいですね。

小比類巻貴之

前蹴りを 顎に打ち込み 息白し

 季語は「息白し」で、冬。

 K-1MAX日本代表決定トーナメントで、小比類巻貴之選手が、2連覇を達成しました。

 決勝戦の、前蹴りで、真後ろに倒すKO、あまり観たことのないシーンでしたね。

ホワイトソックス井口

キャンプイン 夢第二弾 始まれり

 季語は「キャンプイン」で、春。

 松井秀喜選手、イチロー選手ら、大リーグの野手組みもキャンプインしました。ホワイトソックスに新加入した井口資仁選手は、打撃練習で、53スイング中3本がレフト方向へのさく越えとなったとのこと。

 大リーグ入りの夢を実現した井口選手、大活躍を期待したいですね。

山本KID

春一番 吹くもKIDは 暴れざり

 季語は、「春一番」で、春。関東では今日、春一番が吹き荒れました。

 K-1 WORLD MAX 2005の前日になって、 山本 “KID”徳郁選手が、右肩腱板炎のために欠場を決めました。昨年末の魔裟斗戦で「パンチを振り回しすぎて」右肩を痛めていたとのこと。
 KID選手の大暴れを期待していただけに残念ですが、格闘技界の中量級を背負って立つことになる選手ですから、まずはしっかり治してほしいですね。

スキー国体

小雪舞ふ 中に健闘 誓ひけり 

 季語は「小雪」で、冬。

 第60回国民体育大会冬季スキー競技会(岩手りんどう国体)が開幕。開会式では、小雪舞う中、沖縄県を先頭に47都道府県が南から北の順で入場行進したとのこと。

 最近、国体の存在意義が問われていますが、全国におけるスポーツの底辺拡大やスポーツ環境の整備、スポーツを通じた交流を促進するなど、今なお国体は重要な役割を持っていると私は思います。