スポーツ俳句~17文字で旬のスポーツを味わう!~ -96ページ目

ミルコ

蹴りだけじゃ ないぞとパンチ 冷気飛ぶ

 季語は「冷気」で、冬。

 PRIDE.29のメインイベントで、ミルコ・クロコップ選手が、マーク・コールマン選手に完勝しました。必殺の左ハイキックを一度も見せることなく、パンチで仕留めたミルコ。
 
 王者エメリヤーエンコ・ヒョードル選手との対戦が待ち遠しいですね。

野球王国の春

球春や 野球王国 華やかに

季語は「球春」で、春。

 野球の独立リーグ「四国アイランドリーグ」の4チームのユニホームなどが発表されました。

 各県のユニホームは、高知が黒潮の黒、愛媛がミカンのオレンジ、徳島があい染めの青、香川がオリーブの緑を基調にしたものだそうです。

 高松で生まれ、松山で働いていた私としては、野球王国四国から、野球界を改革しようとする石毛さんらの意欲的な取組みに特に期待をしています。4月29日の開幕が待ち遠しいですね。

清原

グランドに 厳つき男 日焼けせり

 季語は「日焼け」で、夏。

 紅白戦に、ジャイアンツ清原選手が初登場し、2打数0安打でした。堀内監督は、「体は出来上がっているようなので、心配してない」とのこと。
 それにしても、真っ黒に日焼けした、厳(いか)つい姿は、存在感十分ですね。記録も残して欲しいものです。

アウリープ

雄叫びで 叩き込む汗 アウリープ 

 季語は「汗」で、夏。

 アメリカのプロバスケット、NBAのオールスター戦が開催されました。パスを空中でキャッチし、そのままリングにたたき込む「アリウープ」や、まずボードにボールを叩きつけ、それをキャッチしてのダンクシュートなど、迫力ある技が数々決まっていました。
 将来、この中で活躍する日本人は現れるのでしょうか・・・。

日の丸飛行隊

白銀に 日の丸背負ひ 踏み切れり 

 季語は「白銀」で、冬。

 ノルディックスキーの世界選手権・ジャンプのノーマルヒル団体で、日本(伊東大貴、岡部孝信、東輝、葛西紀明選手)は1回目9位で、上位8チームによる2回目にも進めませんでした。
 一人目の19歳の新鋭、伊東選手、日の丸を背負う重圧に負けたのか、踏切りがズレて空中で失速したとのこと。この経験を肝に銘じ、トリノオリンピックに向けて立て直して欲しいですね。

アイスホッケー

鋭角に 氷を穿つ シュートかな

 季語は「氷」で、冬。

 アイスホッケーの第72回全日本選手権決勝で、王子製紙が日本製紙を5―2で破り、3大会ぶり34回目の優勝を飾りました。社会人チームがどんどん減ってきたアイスホッケーですが、王子には、名門としてずっと頑張って欲しいですね。
 

女子スピードスケート

氷上に 太もも爆発 したまえり

 季語は「氷上」で、冬。

 スピードスケートのワールドカップ今季最終戦・女子五百メートルで、吉井小百合選手が2位、岡崎朋美選手が4位、大菅小百合が5位に入りました。黒いユニフォームの太ももが逞しく輝いていました。
 スピードスケート日本女子、フィギュアに負けず劣らず層が厚く、トリノでの活躍が楽しみですね。

大学女子駅伝

駅伝の タスキと絆 ほどけざり 

 季語は「駅伝」で、冬。

 第2回全日本大学女子選抜駅伝で、立命館大学が1時間40分39秒の大会新記録で2連覇を果たしました。
 1区4位の立命は、2区の才上でトップに浮上し、区間1位記録を出した選手はいませんでしたが、総合力で逃げ切りました。まさに、タスキと絆が一体となった、チームワークの勝利でしたね。

村主章枝2

氷面鏡 女王は舞ふ 華やかに

 季語は、「氷面鏡(ひもかがみ)」:氷の表面が滑らかで、鏡のように見えること、で冬。

 フィギュアスケートの四大陸選手権で、ショートプログラム(SP)で首位に立った村主章枝選手がフリーでも1位となり、優勝を果たし、世界選手権代表に決まりました。

 村主選手のこの大会3度目の優勝は男女を通じて最多とのことで、まさに女王。若い選手がどんどん台頭してきていますが、まだまだ第一人者として美しく活躍してほしいですね。

谷本歩実

畳冴ゆ 小よく大を 制さんと

 季語は「冴ゆ」で、冬。

 柔道のドイツ国際・女子63キロ級で、アテネ五輪金メダルの谷本歩実選手はすべて一本勝ちで決勝へ進んだ。

 小さい体で、弾むような力強い柔道をする彼女、まだ若く、これからも伸びつづけるのでしょうね。