スポーツ俳句~17文字で旬のスポーツを味わう!~ -98ページ目

フリースタイルスキー1

「雪激し コブを越へれば 夢があり」

 季語は「雪」で、もちろん冬。
 
 苗場に降りしきる雪の中、フリースタイルスキーのワールドカップ・スキークロスで、小林幸世選手が初優勝。
 ジャンプ台あり、コブありのコースのようで、素人には無理ですね。

日本VS北朝鮮4

「あきらめず つなぐ心の 霜夜かな」

季語は「霜夜」で、冬。

大黒選手の決勝点をアシストしたのは、福西選手。俳句王国愛媛県の新居浜出身です。先発フル出場し、最後ロスタイムまであきらめず、必死でフォワードにつなごうとした彼の強い心が勝利を呼んだのだと思います。

日本VS北朝鮮3

「木枯らしや 決まるゴールは 泥臭く」

 季語は「木枯らし」で冬。

 もう引き分けかとあきらめかけたロスタイムに、途中出場したJリーグ日本人得点王の大黒選手が泥臭く決勝ゴールを決めました。勝負は最後まであきらめるな、という強烈なメッセージが心に響きました。

日本VS北朝鮮2

「スタンドを 溜め息白く 覆ひけり」

 季語は「息白く」で冬。

 日本対北朝鮮戦、後半16分、北朝鮮の南成哲選手のシュートが決まった瞬間、「あーっ」という悲鳴ととともに、サポーターの溜め息がスタンドを覆いました。その重苦しい雰囲気がロスタイムまで続くことになるとは・・・。

日本VS北朝鮮1

「壁越えの FK冷気 吹き飛ばし」

 季語は「冷気」で冬。

 日本対北朝鮮、開始4分で決まった小笠原選手のフリーキック。スタジアムに満ちていた、緊張感を伴った冷気を吹き飛ばし、熱気を呼んでてくれました。

 ただ、あまりに早く点をとったがために、攻めが雑になり、思わぬ苦戦となってしまったのですが・・・。

中村俊輔

「冬曇 フリーキックで 切り取れり」

 いよいよ明日、サッカーワールドカップ予選の北朝鮮戦。
 イ「タリアから中村俊輔選手が帰国し、早速練習に参加。曇った冬の空を斜めに切り取るようなフリーキック、控えに置いておくのはもったいないですね。

横峯さくら

「常夏の 空に糸引く ショットかな」

 季語は「常夏」で夏。
 ハワイ・パール・オープンで、横峯さくら選手が男子に混じって17位に入りました。常夏の青い空にまっすぐな弾道を描く彼女のショットは、最長280ヤードとのこと。まだ、19才、これからどれだけ伸びるか。

ペイトリオッツ

「寒風の 中を肉弾 飛び交えり」

 季語は「寒風」で冬。
 ペイトリオッツがスーパーボウル2連覇。大男が激しくぶつかり合う様は、まさに肉弾戦。

野口みずき

短日に ストライドよく 伸びにけり

季語は「短日」で冬。冬の昼間は短いということです。

日の短さと、ストライドの長さを対比してみました。

丸亀ハーフマラソンでの野口みずき選手の走り、150センチの身長で、よくあれだけストライドが伸びるもんだと驚きますね。
自分の体をフルに使いきってアテネで金メダルをとった野口選手、まだまだ記録を伸ばしてくれそうですね。


シャラポア

「立春の コートに絶叫 響きけり」

季語は「立春」で春。

暦の上では春ですが、寒さはこれからが本番。
東京体育館の寒くて乾いた空気の中、シャラポア選手の一打ごとの絶叫が響いていましたね。